無気力コミュ障大学院生の私がなんとか就活を終えた話① ~ やる気を出すまで
突然ですが、皆さんは就職活動についてどのようなイメージを持っていますか?
私は、就職活動を行う前は、「大変そう」「コミュ障だからうまくできるか不安」「何から始めればいいかわからない」などの思いを抱えていました。
各所で就職活動の話を聞いても、意識が高くやる気のある人の話が出てくるばかりで、それと自分との乖離に不安は増す一方でした。
そこで、私はコミュ障で気力がそこまでない人の一員として、自分の就活体験記を残すことで、同じ不安を抱えている人の指針になろうと考えました。
この記事は、就職活動をなんとか終えて内定を勝ち得た私が、似たような境遇で就職活動に不安を持っている人たちに向けて、何かしらの参考になればいいなと思い書いたものです。
かなり長くなりそうなので、シリーズものとして気が向いた時に書いていければいいと思います。
前提条件
まず、自分が置かれていた状況について説明します。
私は、普通の大学に通う理系の大学院生で、同じ研究科の中では中堅くらいの忙しさの研究室に配属されています。
研究室の中では、特に研究をめちゃくちゃ頑張るわけでもなく、幽霊研究員にもならない程度の活動をしていました。
当時の就職状況は、有効求人倍率が1を超えており、仕事を選ばなければどこかしらには就ける状況でした。
また、私の専門分野では特に人手不足が激しかったそうです。
なので、もしかしたら、就職難の時代を経験した世代では「こんなのでも就職できるのか…」と感じるかもしれませんが、どうか暖かい目で見てもらえると幸いです。
しかし、そんな状況であっても、私には就職活動をする上で致命的な欠点がありました。
それは、コミュ障かつ極度のあがり症だということです。
就職活動は、会社と就活生のマッチングだとよく言われています。就活生にとって合わない会社に勤めることは、就活生も不幸ですし、会社側も貴重な働き手を失ってしまうことに繋がります。
そのため、ほぼ全ての企業は、複数回の面接により、相手がその企業に勤めるのに適しているかどうかを慎重に見定めます。
ここで、コミュ障かつあがり症という弱点が致命的に働きます。
すなわち、面接で自分の意図をうまく言語化して伝えられない上に、緊張してしまいただでさえ低いパフォーマンスをまともに発揮できない、という枷を背負いながら挑むことになるのです。
以上の状況を踏まえて、実際にどのように就活を進めていったかを順に書いていきます。
就活解禁前
就職活動を意識し始めたのはそこそこ早く、前年(M1)の秋ごろでした。
しかし、そこで何をするでもなく、ただただ焦りだけが募っていました。
持ち前のコミュ障と、修士卒で就職する仲の良い先輩がいなかったことから、周りに具体的な話を聞くこともままなりませんでした。
学内メールにはOB訪問の連絡や就活講座のお知らせが届き始め、
(こういうのに行った方がいいのかな…?でもまだ企業についても調べてないし…)
と焦るだけ焦って、結局何もしないまま年末を迎えていました。
年明けには春の学会の発表準備などがあったため、1月~2月は現実から逃避するようにその準備を進めていました。
そうして、結局何も出来ないまま、何をすればいいかもわからないまま3月の就活解禁を迎えました。
就活解禁
3月の頭になって、周りは就活ムードでいっぱいになっていました。
私自身、流石に何もしないとシャレにならないことはわかっていたため、ようやく重い腰を上げました。
といっても、大したことはしていません。
「就活 始め方」でググっただけです。
それでも、0からの第一歩を踏み出したのは大きかったと思います。
調べたこと
そこでようやく、いくつかの方針が立ちました。
業界・業種を選ぶ
世の中には多くの業種があります。
製造業や情報通信業、インフラなどの工業系から、金融業、飲食店、サービス業などの客商売、農業や漁業などの第一次産業まで、多種多様な分類があります。
更に、製造業と言っても、食品を作るのか車を作るのかでは全く別物になってきます。
その中から、自分が会社を探す業種・職種を絞ることが、最初にやるべきことらしいです。
会社を探そうにも、どこから探せばいいかがはっきりしていなければ探しようがないから、当たり前といえば当たり前ですね。
とはいえ、気力のない人は、「やりたいこと」と言われても全くピンと来ないと思います。
そこで、消極的な考え方ではありますが、「自分にできそうなこと」「条件が良さそうなところ」といった基準で探してみるのがいいかと思います。
私の場合は、大学院まで進学しており、専門分野があるため、その分野を選びました。
とりあえず合同説明会に行ってみる
3月には、多くの企業が合同説明会にブースを構えています。
合同説明会では、同じ場所で複数の企業の説明を受けられる上に、周りの就活生の動向から、現在人気のある業種や企業がどういうところなのかをざっくりと感じることができるというメリットがあります。
そこで、選んだ業種の企業をいくつか回ってみましょう。
すると、その業種の大枠が見えてくるほか、具体的な企業名に触れることで、就活への取っ掛かりが見えてきます。
私は、ちょうど大学で合同説明会が開催されていたため、そこに1日だけですが参加してみました。
そこで、自分が選んだ業種の中で待遇が良さそうな企業をいくつか回ってみて、ようやく就活の切り口が見えてきた気がしました。
動き出し
ということで、就活の始め方に困っていた中で、ようやく取っ掛かりを見つけて動き出すまでを書きました。
次回は、エントリーシート提出から初の面接までについて書こうと思っています。